優れたリーダーはどうやって行動を促すかーーTED要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」
(How great leaders inspire action)
<レビュー>
アップルの成功はどこにあるか
キング牧師が指導者になり、
ライト兄弟が有名になったのはなぜか
優れたリーダーは
「何」にではなく
「なぜ」に訴えかけた
何のために物をつくるのか
そこが明確であれば
やがて周りを動かすことができる
<スピーカー>
サイモン・シネック
(Simon Sinek)
研究者
<要点>
1、アップル社の製品がどうしてこんなに人気か
それは「何」を売るかではなく
「なぜ」売るかを訴えたからだ
偉大なリーダーは皆、「なぜ」を明確に打ち出して
人々を惹きつけた
2、それは生物学的に正しい
人の脳は言葉ではなく、感情によって意思が決まるからだ
3、「なぜ」から始める人がリーダーになる
人がそこに従うのは
そのリーダーのためではなく
自分自身のためであるからだ
心の弱さの力――TEDの要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「心の弱さの力」
(The power of vulnerability)
<レビュー>
Vulnerabilityを辞書で調べると
「もろさ」とか「脆弱性」とあって
弱点に感じるが
実は「さらけ出す」力、という
良い方向の意味があるらしい
Opennessとも言えるだろう
あるがままの弱い自分を
さらけ出す人は、逆に強い
失うものがないのだから
“あるがまま”の自分を受け入れ、
心のもろさをさらけ出すのは
勇気が必要だ
しかし、その勇気こそが
自分を愛し、他人を愛する力となる
他人との関係性こそが
また自分の価値を高めることになる
<スピーカー>
ブレネー・ブラウン
(Brene Brown)
研究者
<要点>
1、ソーシャルワーカーとして働く中で、
他人との関係性に着目した筆者は
関係性を失うことへの“恥”を解明しようとした
2、しかし、自己価値観を持っている人の共通点は
あるがまま、弱さをさらけ出す
勇気を持っていることだった
関係性を深めるには、その勇気が必要だ
3、自分の心の弱さをさらけ出し、
あるがままを愛することこそ
人生の醍醐味である
そして、他人をも愛すことができる
建築家が耳を使う必要がある理由――TED要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「建築家が耳を使う必要がある理由」
(Why architects need to use their ears)
<レビュー>
建築家は
耳に配慮したデザインを始めるべきだ
騒音は生活の質だけでなく
健康や社会性、生産性をも害している
例えば病院での騒音は
患者だけでなく、そこで働く人の
健康も害している
誰でも室内音響デザイナーになれる
生活の質を上げるデザインを始めよう
<スピーカー>
ジュリアン・トレジャー
(Julian Treasure)
音響コンサルタント
<要点>
1、音響に配慮しない建築が人を苛立たせている
騒音は生活の質、健康、社会性、生産性をも害している
2、とりわけ医療と教育の分野に注目している
病院では患者だけでなく働く人にも悪影響がある
よい音響は健康管理に大きな効果が見込める
3、学校での騒音は問題が大きい
残響で聞きにくい部屋は授業の半分も聞き取れない
声を張り上げる教師も寿命を縮めている
人を助ける一番の方法は、ただ聞くことーーTED要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「人を助ける一番の方法は、ただ聞くこと」
(The best way to help is often just to listen)
<レビュー>
実父から虐待を受け、
死を考えていた14歳の少女は
1本の電話に助けを求めた。
ただ耳を傾けてくれた人に
命を救われた。
やがて彼女は孤立した高齢者に
電話を通じて生きがいを提供する
「シルバーライン」を開始、
今では1日1,500本もの電話を
受ける団体となった。
ジャッジもアドバイスもなく
ただ話をじっくり聴いてくれると、
人は心が癒やされる。
一見、自由に見える世の中。
でも、隣り合わせにある孤独。
人間味を取り戻す聞く力
はますます重要になるに違いない。
<スピーカー>
ソフィ・アンドリュース
(Sophie Andrews)
<要点>
1、実父から性的虐待を受け、
死を考えたソフィはヘルプライン
「サマリタン」に救いを求めた。
ただ聞いてくれて、安心を覚えたソフィ
は生活を立て直し、ボランティアとなった。
2、やがて中心者となったソフィは高齢者の孤立に注目。
孤独感が病や自殺につながることを懸念し、
「シルバーライン」を創設。
電話を通じて3,000人以上のボランティアが電話をかけている。
3、生きる上で誰にも
思いを受けとめてくれる人が必要だ。
野球のキャッチャーのように。
人間同士のささいなつながりが
人の命を救うことになる。
誰もが世界に聞かせる物語を持っているーーTED要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「誰もが世界に聞かせる物語を持っている」
(Everyone around you has a story
the world needs to hear)
<レビュー>
2015年TED賞を獲得したスピーチ。
映画やドラマを探さなくても
愛、友情、尊厳に満ちた物語は
あなたのすぐ隣にあるのだ
“普通の人たち”が
大切な人とブースに入って語り合い
それを録音して保存する。
ただそれだけなのに、
聞く人の心を揺さぶる声たち
騒音に溺れそうな今の時代こそ
名もなき人の物語に耳を傾ける運動は
私たちの大切な人生を取り戻す
よすがとなるに違いない
<スピーカー>
デビッド・イサイ
(David Isay)
ラジオプロデューサーだったデビッド・イサイ。
父のゲイ告白を発端に、ゲイ解放運動の震源地となった
NYのバーにインタビューに行く。
そこで体験したのは
メディアが決して聞かない声、
物語に耳を傾けること。
やがてそれは彼のミッションとなった。
<要点>
1、メディアが決して取り上げない人にインタビューをし、
公開することで「俺は存在するんだ」と叫んだ人たち。
忘れられた声を取り戻すために
“ストーリー・コー”(物語部隊)はスタートした。
2、NYの駅から始まり、いまや全米50州、10万人以上がインタビューを録音。
親子の愛、夫婦の愛、中には息子を殺した犯人とそれを許した母との友情など
心動かす物語が詰まっている。
3、コミュニケーションが刹那的になった今こそ、
永久に残る物語を次世代への贈り物としてまとめたい。
それらはアメリカの歴史を知ることにもなる。
声高な主張だけでない本当に大切な真実を残していこう。
人助けをしたい人は、黙って話を聞こうーーTED要約
☆☆TEDの要約です☆☆
「人助けをしたいなら、黙って話を聞こう!」
(Want to help someone?
Shut up and listen!)
<レビュー>
地域経済コンサルタントのシロッリ氏。
豊かな経験を通して、起業家をどう育てるかを
ユーモラスかつ情熱的に解くスピーチ。
イタリアNGOで技術支援に
赴いたアフリカで失敗した冒頭の話。
農業に無関心なザンビア人に
必死でトマトを作ってみせたが、
川から上がってきたカバに
一夜で食べつくされてしまった。
「なぜ教えてくれなかったんだ?」
「聞かなかったからさ」
これはビジネスだけにとどまらない。
“上から目線”を変え、
同じ目線に立って相手のニーズを聞き、
仲間を集め、解決を考える。
これは人間関係全てに当てはまるのではないか。
相手が求めているものを“リスペクト”をもって
教えてもらう、その気持ちが
全ての可能性を開く鍵となる。
<スピーカー>
エルネスト・シロッリ(Ernesto Sirolli)
地域経済コンサルタント
<要点>
1、経済発展のために働いたアフリカでの失敗を通して、
西洋人の振る舞いには2種類あることを学んだ。
「父」のようにか、「ボス」のようにか。
どちらも当然うまくいかない。
2、支援の第一は「リスペクト」
相手の話を聞く、それもパブや相手の台所で。
公共の場に起業家は決してやってこない。
3、これまで成功した会社を1人で興した人はいない。
優れた商品、営業、財務の3つを1人ではできない。
コミュニティをつくることが大事。それを支援することが
起業家を支援することになる。
TEDに毎日チャレンジ 9日め
今日のTEDはこちら
Listening to shame
(恥について聞くこと)
ブレネー・ブラウンさん
大学の研究者です。
vulnerabilityって、訳しにくい。
無防備さと訳されています。
Vulnerability is not weakness.
as emotional risk, exposure, uncertainty.
( 私は“無防備さ”を 感情面のリスク 傷つく可能性 不確実さであると定義します)
-- this is my 12th year doing this research --
(“無防備さ”は日々の生活の原動力です 私は12年の研究を通して こう信じるようになりました)
that vulnerability is our most accurate measurement of courage
( “無防備さ”は 勇気を示す 最も正確な指標なのです “無防備”に自分をさらけ出し 正直であるという勇気です)
”無防備さが勇気の指標”
好きです、この言葉!
私も無鉄砲なので。